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Channel: Elvis Presley / エルヴィス・プレスリー – TAP the POP
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アルバム復活の時代は来るのか?〜世界のベストセラーアルバムリスト

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2015年グラミー賞の授賞式で、今は亡きプリンスが「“アルバム”って覚えてる?」と皮肉を放って歓声と拍手を浴びたことがあった。【アデルの輝きと歌の力──時代を超えた1000万枚以上ベストセラーアルバムの変遷】では、CDやアルバムが以前より売れなくなった今の時代、例外的にアデルの『21』がビッグセールスを記録したことについて触れた。彼女の個人体験に基づいた失恋アルバムとも言われるその作品は、「歌の力、音楽の繋がりや物語を放つ作品は、やはり時代を超える」ということを教えてくれた。

そして、2015年11月20日にリリースされたアデルの新作『25』の初週売上が300万枚を超え、アメリカでの新記録を樹立した。「アルバム不況」と言われる現在においてこれは奇跡的な出来事だ。今回はそれに因んで世界編をまとめてみた(前回は全米編)。ここでは2000万枚以上を売った、世界中の人々に愛聴されたアルバムたちの足跡を辿りたい。

*このコラムは2015年2月24日に初回公開されたものに、下記データを更新(2020.1.7)したものです。

まずはトータルでのトップ10枚
❶6600万枚/マイケル・ジャクソン『Thriller』(1982)
❷5000万枚/ピンク・フロイド『The Dark Side of the Moon』(1973)
❷5000万枚/ミートローフ『Bat Out of Hell』(1977)
❷5000万枚/AC/DC『Back in Black』(1980)
❺4500万枚/ホイットニー・ヒューストン『The Bodyguard』(1992)
❻4200万枚/イーグルス『Their Greatest Hits (1971–1975)』(1976)
❻4200万枚/サウンドトラック『Dirty Dancing』(1987)
❽4000万枚/フリートウッド・マック『Rumours』(1977)
❽4000万枚/ビー・ジーズ『Saturday Night Fever』(1977)
❽4000万枚/シャニア・トゥエイン『Come On Over』(1997)

スクリーンショット(2015-02-19 17.37.00)
続いては各時代別
【1950/60年代】
●3200万枚/ビートルズ『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』(1967)
●3000万枚/ビートルズ『Abbey Road』(1969)
●2500万枚/
アイアン・バタフライ『In-A-Gadda-Da-Vida』(1968)
エルヴィス・プレスリー『Elvis’ Christmas Album』(1957)

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【1970年代】
●5000万枚/
ピンク・フロイド『The Dark Side of the Moon』(1973)
ミートローフ『Bat Out of Hell』(1977)
●4200万枚/イーグルス『Their Greatest Hits (1971–1975)』(1976)
●4000万枚/
フリートウッド・マック『Rumours』(1977)
ビー・ジーズ『Saturday Night Fever』(1977)
●3700万枚/レッド・ツェッペリン『IV』(1971)
●3200万枚/イーグルス『Hotel California』(1976)
●3100万枚/エルトン・ジョン『Goodbye Yellow Brick Road』(1973)
●3000万枚/
ピンク・フロイド『The Wall』(1979)
ビー・ジーズ『Spirits Having Flown』(1979)
●2800万枚/サウンドトラック『Grease』(1978)
●2500万枚/
サイモン&ガーファンクル『Bridge over Troubled Water』(1970)
キャロル・キング『Tapestry』(1971)
●2400万枚/エルトン・ジョン『Greatest Hits』(1974)
●2000万枚/
ボストン『Boston』(1976)
ブロンディ『Parallel Lines』(1978)
マイケル・ジャクソン『Off the Wall』(1979)
スーパートランプ『Breakfast in America』(1979)

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ロックが産業化した1970年代、ピンク・フロイドは最もレコードを売ったバンドの一つだった。


【1980年代】
●6600万枚/マイケル・ジャクソン『Thriller』(1982)
●5000万枚/AC/DC『Back in Black』(1980)
●4200万枚/サウンドトラック『Dirty Dancing』(1987)
●3500万枚/マイケル・ジャクソン『Bad』(1987)
●3000万枚/
ブルース・スプリングスティーン『Born in the U.S.A.』(1984)
ダイアー・ストレイツ『Brothers in Arms』(1985)
ガンズ・アンド・ローゼズ『Appetite for Destruction』(1987)
●2800万枚/ボン・ジョヴィ『Slippery When Wet』(1986)
●2700枚枚/マドンナ『True Blue』(1986)
●2500万枚/
クイーン『Greatest Hits』(1981)
プリンス『Purple Rain』(1984)
ボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズ『Legend』(1984)
フィル・コリンズ『No Jacket Required』(1985)
ホイットニー・ヒューストン『Whitney Houston』(1985)
U2『The Joshua Tree』(1987)
ジョージ・マイケル『Faith』(1987)
●2200万枚/
シンディ・ローパー『She’s So Unusual』(1983)
マドンナ『Like a Virgin』(1984)
●2000万枚/
サウンドトラック『Flashdance』(1983)
ライオネル・リッチー『Can’t Slow Down』(1983)
ティナ・ターナー『Private Dancer』(1984)
デフ・レパード『Hysteria』(1987)
ホイットニー・ヒューストン『Whitney』(1987)
トレイシー・チャップマン『Tracy Chapman』(1988)
ジャーニー『Greatest Hits』(1988)

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1980年代はMTVの登場によってマイケルやマドンナなどヴィジュアル性に富んだアーティストが大ヒットを連発。しかしその逆を行くようなAC/DCは、最強のロックアルバムで凄まじいセールスを記録した。

【1990年代】
●4500万枚/ホイットニー・ヒューストン『The Bodyguard』(1992)
●4000万枚/シャニア・トゥエイン『Come On Over』(1997)
●3300万枚/アラニス・モリセット『Jagged Little Pill』(1995)
●3200万枚/
マイケル・ジャクソン『Dangerous』(1991)
マライア・キャリー『Music Box』(1993)
セリーヌ・ディオン『Falling into You』(1996)
●3100万枚/
メタリカ『Metallica』(1991)
セリーヌ・ディオン『Let’s Talk About Love』(1997)
●3000万枚/
マドンナ『The Immaculate Collection』(1990)
ニルヴァーナ『Nevermind』(1991)
アバ『Gold』(1992)
サウンドトラック『Titanic』(1997)
サンタナ『Supernatural』(1999)
ブリトニー・スピアーズ『…Baby One More Time』(1999)
●2800万枚/バックストリート・ボーイズ『Backstreet Boys』(1997)
●2600万枚/エリック・クラプトン『Unplugged』(1992)
●2500万枚/マライア・キャリー『Daydream』(1995)
●2400万枚/バックストリート・ボーイズ『Millennium』(1999)
●2300万枚/
エイス・オブ・ベイス『The Sign』(1993)
TLC『CrazySexyCool』(1994)
スパイス・ガールズ『Spice』(1996)
●2200万枚/
オアシス『(What’s the Story) Morning Glory?』(1995)
セリーヌ・ディオン『All the Way… A Decade of Song』(1999)
●2100万枚/
ボン・ジョヴィ『Cross Road』(1994)
ダイド『No Angel』(1999)
●2000万枚/
ビリー・レイ・サイラス『Some Gave All』(1992)
セリーヌ・ディオン『The Colour of My Love』(1993)
ジャネット・ジャクソン『Janet.』(1993)
グリーン・デイ『Dookie』(1994)
マイケル・ジャクソン『HIStory: Past, Present and Future, Book I』(1995)
シャニア・トゥエイン『The Woman in Me』(1995)
トニ・ブラクストン『Secrets』(1996)
アンドレア・ボチェッリ『Romanza』(1997)
スパイス・ガールズ『Spiceworld』(1997)
マドンナ『Ray of Light』(1998)
マライア・キャリー『Number 1’s』(1998)
シェール『Believe』(1999)

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1990年代はCDが最もよく売れた時代であり、女性アーティストの活躍が目立った時期だった。今は亡きホイットニーがその頂点に立った。

【2000年代】
●3200万枚/エミネム『The Marshall Mathers LP』(2000)
●3100万枚/ビートルズ『1』(2000)
●2700万枚/
リンキン・パーク『Hybrid Theory』(2000)
ノラ・ジョーンズ『Come Away with Me』(2002)
エミネム『The Eminem Show』(2002)
●2400万枚/
バックストリート・ボーイズ『Black & Blue』(2000)
ブリトニー・スピアーズ『Oops!… I Did It Again』(2000)
●2000万枚/
アッシャー『Confessions』(2004)

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2000年代はネットカルチャーの台頭によってCDのセールスが低下していく。ゼロ年代最大のスーパースターといえば、エミネムだ。

【2010年代】
●3100万枚/アデル『21』(2011)
●2500万枚/アデル『25』(2015)

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2010年代はもはや数千万枚級のアルバムは誕生しないと思っていた矢先、アデルが奇跡のセールスを記録した。

*セールス枚数はRIAA(全米レコード協会)などのデータを参考

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